「アットホームで温かみのある式にしたい」と思っている花嫁におすすめなのが、演出や余興が少なめの「歓談がメイン」の結婚式。ゲストを飽きさせちゃったり、時間を持て余しちゃわないかな、なんて心配する人もいるけれど実際はどんな感じ? 「歓談をメイン」に大満足の結婚式を叶えた先輩花嫁と「歓談こそ結婚式の原点」と考えるプランナーさんに、成功させるための工夫について聞いてみました。
目次
最低限の余興と演出だけで、本当に大丈夫?
約2時間半のプログラムの中に華やかな演出やゲストの余興などを組み込み、その合間に歓談するのが一般的な結婚式だとすれば、演出や余興を少なめにして、ゲストと触れ合い、会話する時間をたっぷり取るのが「歓談がメイン」の結婚式。「私も『歓談がメイン』でやりたい」という花嫁は多いけど、心配の声も。例えば……。
■ゲストと話が弾まなかったり、雰囲気がしーんとなってしまわないか不安だった(Hさん)
■華やかな演出や余興の時間が少ないと間が持たないのではないか、ゲストが退屈したらどうしようと思っていました(Bさん)
でも、工夫次第で歓談メインの結婚式はすてきに叶うんです。先輩花嫁の実例を具体的に見ていきましょう。
工夫1:〈新郎新婦移動型〉ゲストに近づき会話が弾んだ
新郎新婦が歓談中に自由に会場を動き回り、ゲストの近くまで出向いて会話を楽しむ工夫が〈新郎新婦移動型〉スタイル。各ゲストテーブルに新郎新婦の席を設けるなど工夫した花嫁も。
先輩花嫁・Yさんの場合
Q.どんな工夫をしましたか?
A.歓談時間中は、新郎新婦が高砂席に座ったままゲストを待つのではなく、ふたりが自由に動いて、ゲストの席まで出向くことに。ゲストも気負わずに、自然体で会話が盛り上がりました。
Q.歓談をメインにしようと思った理由は?
A.なかなか会う機会が少ないゲストも多いので、ゆっくり話せる時間をたっぷり取りたいと思ったから。
Q.取り入れてみた感想は?
A.メリットは、久しぶりに会うゲストとたっぷり会話ができ、願い通り堅苦しくない雰囲気の結婚式になったこと。ただし、つい友人とばかり話し過ぎて、遠方からきてくれた親族と一緒に写真が撮れなかったのは残念。会場をまんべんなく回ってゲスト全員と言葉を交わすもうひと工夫があってもよかったかも。
〈移動型〉でこんな工夫も
今までゲストとして出席した時に、新郎新婦と話す時間が少なかったというモヤモヤを解消するために、各テーブルに新郎新婦の席を設け、料理1品ごとに移動。ゲストと同じテーブルに座って、ゆっくり会話を楽しみました。「新郎新婦とたくさん話せた」と、友人や親戚にも好評でした(Nさん)
各テーブルにふたりの席を設置。ふたり一緒、または別々にテーブルを移って座り、ゲストと自由に会話を。たくさん話せたし、自然体の写真もいっぱい撮ってもらえて嬉しかったです(Kさん)
工夫2:〈リラックスした雰囲気つくり〉で自然に会話が弾む仕掛けを
新郎新婦とゲスト、そしてゲスト同士の会話が弾む雰囲気づくりも重要。新郎新婦が率先してくつろぎ、楽しんでいる姿をアピールすれば、ゲストも肩肘張らずにリラックス。また美しい景色など、そこにいるだけで気分が上がり、会話が弾む会場を雰囲気重視で選んだ花嫁も。
先輩花嫁・Kさんの場合
Q.どんな工夫をしましたか?
A.新郎新婦がマイカメラを持ち込み、歓談の時間が始まったら、高砂席からゲストの写真を撮影。そんな新郎新婦の様子を見て、会場の雰囲気がリラックス。ゲスト同士が仲良くなれるよう、どんなゲストが来ているのかがわかるオリジナルの席次表も作りました。デザートにもアイスライブを取り入れ、新郎新婦が立って動けるようにしたので、さらに会話が弾みました。
Q.歓談をメインにしようと思った理由は?
A.リラックスした雰囲気でゲストとたくさん会話したり、写真を撮ったりしたかったので、演出は最小限に。
Q.取り入れてみた感想は?
A.高砂席に大勢のゲストが遊びに来てくれたし、新郎新婦も動き回って、会話をたっぷり楽しめました。リラックスした雰囲気の中、かしこまらずに自然体で話せたのがよかったです。ゲスト全員とまんべんなく話すのは難しかったけれど、ゲスト同士も会話が弾んでいました。
〈雰囲気つくり〉でこんな工夫も
会場に入った瞬間から心が浮き立ち、自然と会話が弾むように、大きな窓からきれいな景色が見える会場を選びました。高砂席とゲストテーブルの距離が近い会場にしたら、アットホームな雰囲気でゲストと交流できてよかったです(Hさん)
パーティに出席してくれた子どもゲスト全員にカメラを渡し、ゲストの撮影係をお願い。各卓を回って写真を撮ってもらったら、自然に場が和み、楽しい雰囲気で会話が盛り上がりました(Tさん)
工夫3:〈新郎新婦などからのゲスト紹介〉でより打ち解けやすい雰囲気に
新郎新婦が一部のゲストと歓談中に、他のゲストが飽きてしまわないよう工夫した花嫁も。それは、テーブルラウンド中や高砂席で歓談するゲストを新郎新婦自ら、または司会者から紹介してもらうというアイデア。初対面のゲスト同士も打ち解けて会話するきっかけに。
先輩花嫁・Nさんの場合
Q.どんな工夫をしましたか?
A.お色直し入場時に写真撮影を兼ねてテーブルラウンドを。他のゲストが退屈したり、どんなゲストが来ているのかわかるように、新郎新婦がテーブルゲストの紹介をしながら回りました。おすしとデザートのビュッフェのサーブもふたりでして、より歓談を楽しめるようにも。
Q.歓談をメインにしようと思った理由は?
A.今まで参加した結婚式は新郎新婦を眺めているだけのことが多くて少し寂しかったので、話す時間があるといいと思ったからです。
Q.取り入れてみた感想は?
新郎新婦の友人、会社関係者、親族など、どんなゲストが来ているのかを紹介できたので、ゲスト同士も親近感が湧き、会場に一体感が。ふたりとゲストはもちろん、ゲスト同士も話しやすい雰囲気になったと思います。移動が多く、忙しかったけれど、それを上回るメリットがありました。
〈ゲスト紹介〉でこんな工夫も
新郎新婦が座るメインテーブルにいろんなゲストが集まって歓談してもらえるよう、司会者に「メインテーブルにどうぞ」とアナウンスをしてもらいました。その場で、新郎新婦が互いのゲストを紹介し合い、初めて会ったゲストとも仲良くなり、挙式後もグループの交流が続いています。また、結婚式についての感想をみんなから聞けたのもよかったです(Eさん)
歓談メインの結婚式で大切な人との絆をさらに深めよう
新郎新婦とゲスト、そしてゲスト同士の会話が飽きずに弾み、時間がたつのがあっという間。結婚式をきっかけに、みんながさらに仲良くなれたら、大成功。先輩花嫁さんの工夫実例やアドバイスを参考に、「歓談」で大切なゲストとの絆が深まる結婚式をぜひ叶えて。










