約7割が実施!【結婚式前撮り・後撮り】いつ・どこで?いくらかける?基本ガイド

最終更新日:2024/11/01

結婚式の前後に、「前撮り」や「後撮り」を検討している人に向けて、撮影場所やタイミング、そしてかかる費用など知っておきたい基礎知識をご紹介。さらに、着た衣装など傾向・トレンドをつかみ、とっておきの素敵な一枚を残しましょう!

ココをおさえて!
  • カップルの72.8%が前撮り・後撮り撮影を行っている
  • スタジオでは本格的なセットで世界観を作り込んだ撮影が可能
  • ロケーション撮影は許可さえ取れればふたりの希望の場所で撮影できる
  • 撮影では結婚式当日に着ない衣装を着る人が多く、和装が人気
  • 結婚式場でお得に撮影ができ、当日のウェディングアイテムにも使用!

01|前撮り・後撮り写真って何?メリットって?どこで撮影するの?

前撮り・後撮りって何?

結婚式とは別の日にウエディングフォトを撮影すること

結婚式当日に記念撮影をするケースもあるけれど、挙式と披露宴の前後や合間は何かとバタバタしてしまうので、ゆっくり撮影できないことも。そこで、多くのカップルさんは、結婚式とは別の日に時間をかけて撮影する「別撮り」を行っています。結婚式の前に撮影することを「前撮り」結婚式後に撮影することを「後撮り」といいます。

また、挙式はせずに写真だけ残すのは「フォトウエディング」といわれます。

前撮り・後撮りをするメリット

・時間をかけてふたりらしい写真が残せる

前撮りや後撮りを手掛けるスタジオやフォトグラファーは、ふたりの撮りたいイメージや雰囲気に合わせて、シチュエーションをしっかりと作りこんでくれます。撮影のためだけに時間を作ることで、ただの記念写真や記録にとどまらない、ふたりらしさを表現できるのは大きな魅力です。

・結婚式で着ない衣装で写真が残せる

ゲストとのふれあいの時間をたっぷり取りたいなどの理由で、結婚式ではお色直しの回数を抑えるカップルも多いよう。でも、いろんな衣装が着たいというのも花嫁ゴコロというもの。和装の写真も残して、家族に見せたい! 式とは違うこういうタイプのドレスも着たい!などの希望も、前撮りや後撮りで叶えることができます。

・希望する時期やロケーションで撮影できる

専門のスタジオだけでなく、海や森、街中、さまざまなシチュエーションで撮影できるのも魅力。ふたりの思い出の場所や地元の名所を背景にしたり、桜やもみじなど季節感を取り入れたりといった撮影も人気。場所や時季・時間によって撮影できるバリエーションも広がり、ますますオリジナリティやクオリティを追求できるようになっています。

・ウエディングアイテムに利用できる

前撮りの場合は、撮影した写真をウエルカムアイテムやペーパーアイテムなどに利用する人が多数。中でも人気はウエルカムボードに使う例。もともとアイテムに使用することを想定して、文字の入れるスペースを確保するなど撮影時のオーダー方法を工夫する人も多いようです。

前撮り・後撮りの撮影場所は?

同じ結婚式場はもちろん、オシャレなスタジオ撮影とロケーション撮影がある

前撮りや後撮りの撮影は、写真スタジオだけでなく、屋外やさまざまな施設での撮影が可能です。それぞれの特徴やメリットを見てみましょう。

同じ結婚式場で撮影

同じ場所でも季節や時間帯によって違った雰囲気で撮影できるのも魅力的。作成するアイテム(ペーパー類や動画など)も統一感がでておすすめです。また費用も抑えられるメリットもあります。

スタジオ撮影

多くの写真スタジオや結婚式会場内のスタジオで、前撮りや後撮りができます。ウエディング専門のスタジオでは、例えばチャペルのような空間を用意していたり、撮影の背景となるトレンドの小物やセットを用意していたりするところも。照明にもこだわれるので、世界観をしっかりと作りこんだ中で撮影することが可能です。

ロケーション撮影

スタジオを飛び出し、屋外や施設などさまざまなシチュエーションで撮影するロケーション撮影。許可を取ることができればあらゆる場所が撮影の舞台に。森や海などの自然の中だけでなく、キレイな街並みの中での撮影も人気を集めています。また、桜の開花時期や紅葉、イルミネーションの中など、季節や時間帯によって違った雰囲気で撮影できるのも、ロケーション撮影ならではの魅力です。

 

02|みんなどのくらい前撮り・後撮り撮影してる?

みんなどのくらい前撮り・後撮り撮影してる?

カップルの約7割が前撮りや後撮りをしている!

前撮りや後撮りを行った人は72.8%。卒花の皆さんがなぜ、前撮りや後撮りをしたのか、その理由は次の通り。

【前撮り・後撮りを行った理由(複数回答)】
1位「当日と違う衣装が着られる」 67.5%
2位「和装で撮りたかった」 52.6%
3位「当日ウエルカムボードとして使うため」47.9%
4位「結婚式以外で撮りたいシーンがあった」42.5%
5位「当日の映像演出に使うため」42.1%

卒花さんの声を参考にすると、「たくさん衣装が着たい」「写真を結婚式に活用したい」という人は、前撮り・後撮りを検討するとよさそう。ちなみに、他にも「メイクリハーサルになる」「撮影自体が楽しそうだった」などの理由も挙げられていました。

前撮りや後撮りには、記録を残すという目的だけでなく、結婚式のような幸せな時間が増えるという魅力もあるようです。

03|前撮り・後撮り写真にかかる料金は?

▼スタジオ撮影の費用

平均は20万8000円
撮影から衣装までパッケージ化されたプランが主流

上記は前撮りや後撮りの依頼先に支払った費用です。個社ごとに設定はさまざまですが、多くの場合は撮影料、衣装、着付け、ヘアメイク、小物などがパッケージ化されている商品が主流です。

スタジオ撮影の場合、平均額は20万8000円ですが、最も多かった価格帯は10万~15万円未満という結果になりました。

<スタジオ撮影にいくらかかりましたか?>
5万円未満 5.2%
5万~10万円未満 15.5%
10万~15万円未満 17.6%
15万~20万円未満 15.4%
20万~25万円未満 16.8%
25万~30万円未満 5.2%
30万~35万円未満 11.7%
35万円以上 12.6%

ロケーション撮影の費用

平均21万3000円
移動費などがかかわりスタジオ撮影よりやや割高

ロケーション撮影の場合は、スタジオ撮影のパッケージプラン内容にプラスして、撮影場所までの移動費用などが含まれます。

平均21万3000円で、10万~15万円未満、ついで15万~20万円未満の価格帯が多く、スタジオ撮影よりも少し割高になります。

<ロケーション撮影にいくらかかりましたか?>
5万円未満 5.8%
5万~10万円未満 8.7%
10万~15万円未満 20%
15万~20万円未満 16.3%
20万~25万円未満 15.8%
25万~30万円未満 6.7%
30万~35万円未満 13.1%
35万円以上 13.5%

料金は何で変わる?

・衣装

着用する衣装の点数の他、衣装そのものの価格が全体の料金に影響することも。中でも和装は衣裳代、着付け代ともに割高になる傾向があります。

・撮影カット数

カット数に応じて料金プランが用意されているケースもあり、たくさん撮影するほど金額に影響すると考えておいた方がよさそう。ちなみにスタジオ撮影では約150カット、ロケーション撮影では約200カットが平均になります。

・納品方法

データだけ、アルバムだけ、データとアルバムのセットなど、納品方法を選べるケースがあり、どんな納品方法を選ぶかによって、料金が変わることも。また、オプションでアルバムをプラスするといった例もあります。

・その他

誰に撮影してもらうか、誰にヘアメイクをしてもらうかなど、スタッフ料金も全体の価格に影響。同じスタジオであってもフォトグラファーによって、追加の指名料がかかるケースも。ロケーション撮影の場合は、撮影場所の施設の使用料などを支払う場合もあります。

04|前撮り・後撮りの衣裳は?

平均着数と着用衣装ランキング【スタジオ撮影編】

【新婦】 2着以上着る人が多く、ウエディングドレスが1番人気

新婦衣装inスタジオ撮影

スタジオの場合、新婦衣裳の着数は平均1.9着。最も多かったのは1着ですが、2着以上着たという人が過半数いました。

人気の衣装第1位はウエディングドレス。2位は色打ち掛けで、着付けに時間がかかるので結婚式当日はあえて和装を着なかったけれど、写真は残しておきたいといった理由で着用する人が多いようです。

【新郎】 1~2着着て、過半数は和装を選択

新郎衣装inスタジオ撮影

新郎の場合は、1着着用した人が過半数を占めています。着用したは紋付袴が約7割、タキシードが約6割。基本は新婦の衣装に合わせて、和か洋どちらかの衣装を選び、複数着用の場合も和洋それぞれ1着ずつが多いようです。

平均着数と着用衣装ランキング【ロケーション撮影編】

【新婦】 半数以上が1着着用。スタジオと同様色打ち掛けとウエディングドレスが人気

新婦衣装inロケーション撮影

ロケーション撮影では大半が1着着用。専用の施設ではなく屋外でのメイクや着替えになるためか、スタジオでの撮影に比べると少ない着数に。

着用した衣装はスタジオと同様ウエディングドレスと色打ち掛けが人気。着数が絞られる分、カラードレスや白無垢の割合は少なめです。

【新郎】 約7割が1着着用。紋付袴が多い

新郎衣装inロケーション撮影

ロケーションの場合は、新婦と同じく1着着用の割合がアップ。着用した衣装はスタジオ撮影と同様紋付袴が1位で、タキシードが2位。和と洋、どちらか1着ずつにしぼって撮影していることがうかがわれます。

衣装やメイクはどうやって準備する?

衣装やヘアメイクは、前撮りや後撮りのパッケージプランなどに含まれていたり、撮影依頼先で依頼できるのが一般的です。着用したいドレスを自ら選んで別途手配したり、SNSなどで希望のヘアメイクさんを探して直接依頼したりするこだわり派の花嫁さんも増えています。

 

05|前撮り・後撮りをする場合に
決めるべき・確認しておくべきポイント

前撮り、後撮りをしたいなと思ったら、まず考えたいのが次の4つの項目。これが決まると具体的な手配へと進めます。

【1】撮影の時期を決める

結婚式の前や後といった考え方だけでなく、ロケーション撮影の場合は「桜」「新緑」など季節を基準に考える人も。また過ごしやすい気候の春秋も撮影に適した季節として人気のようです。

桜や紅葉のシーズンなど、季節感のある景色が楽しめる時季はロケーション撮影でとても人気があります。また、ウエディングと同じく春や秋も人気。

スタッフさん、場所、衣装など希望がある場合は、早めに動くのがおすすめ。ちなみにロケーション撮影の場合、検討開始時期が挙式の7.5カ月前。申し込み時期は挙式6.3カ月前が平均のようです。

依頼先にもよりますが、1カ月以上かかるところもあれば1週間程度の場合も。
結婚式までに必要な場合は、アイテムの作成時間を考慮し、依頼時に必ず納期を確認しましょう。データのみ、データとアルバムがセットといった納品方法によってもかかる時間は変わり、アルバムの場合は数カ月以上かかる可能性が。

【2】誰に撮影を依頼するか決める

結婚式会場の専属や提携しているフォトグラファーや業者に依頼するカップルさんが約半数。一方で、自分たちで見つけたスタジオを手配するカップルも3割以上います。その中でも、SNSなどで発信されている卒花さんの例やフォトグラファーさんの作品を見て、気に入ったスタイルや世界観を持つフォトグラファーに直接依頼する花嫁さんが増えています。

多くのスタジオやフォトグラファーではホームページやSNSで作品を紹介しています。プロとしてあらゆるシチュエーションでの撮影は可能なものの、人によって得意なジャンルやテイストがあるのも事実。過去撮影した写真をチェックしておくと、それぞれの傾向がつかみやすいです。

【3】撮影場所を決める

まずは、スタジオ撮影するのか、ロケーション撮影するのかを決めましょう。スタジオの場合は、どのスタジオがいいか選ばなければなりません。雰囲気や撮影する写真のテイストも変わるので、好みの写真が撮影できるか下記のポイントをチェック。

ロケーション撮影の場合はスタジオ以上にバリエーションが豊富。具体的に撮影したい場所を決めるのはもちろんですが、どんな世界観や雰囲気の写真を撮影したいかによって、依頼先に撮影場所を提案してもらえる可能性も。

備えられたセットや設備、小物などのバリエーションが変わります。また、スタジオの枠を超えて、空間づくりそのものをこだわっているところも。ホームページでは空間や設備そのものとともに、どんな雰囲気の写真が撮影できるのかをチェックしておきましょう。

結婚式会場、神社、自然の中、思い出の場所など、依頼先ではどんなところでの撮影が可能かどうかはもちろん、撮影場所への許可取りを任せられるか、現地でのヘアメイクや着替えに問題がないかなど、確認しておきたいところ。さらに、天候が崩れた場合の対応はどうなっているかなども忘れずチェックしましょう。

【4】どんな衣装を着たいか決める

式当日と同じ衣装という人もいますが、さまざまな衣装が着たいという理由で別の衣装を選ぶ人も多いようです。最近は、撮影したい写真の世界観や雰囲気、ロケーションに合わせて衣装をセレクトしたという例も増えています。

特にロケーション撮影の場合は、撮影するスポットと衣装の相性を考慮するのがおすすめです。大自然の中で躍動感のある写真が撮りたいといった場合はゴージャスでボリュームのあるデザインだと難しいことも。衣装優先か、撮りたい写真の世界観優先か、自分の中で基準を決めておくといいでしょう。

【5】予算を決める

前述の通り、前撮りや後撮りの撮影費用は10万~20万円はかかりそう。それを目安にある程度の予算は決めておきたいもの。こだわりたい場合は、平均よりグッとアップすることもあるので、結婚式全体にかかる費用も考えながら、上限金額も設定しておくと安心です。

パッケージ化されたプランに撮影料から衣装、ヘアメイクなど必要な項目が含まれているケースが多い。例えば衣装を増やす、カット数を増やすなどの場合、オプションとして追加料金が発生する場合も。プランの場合は含まれる内容と追加料金も確認しておきましょう。

 

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